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ベランダの改築リフォームを考える理由はいろいろあります。
ベランダの手すりからサビが・・・。
塗装が剥げてきて、ちょっと残念な状態に・・・。
洗濯物がベランダに擦れると汚れる・・・。
他にも、ゲリラ雷雨の後はベランダの下に水が落ちるとか、
近くに背の高い建物ができたのでベランダが丸見えで落ち着かないとか。
そんなとき、深く考えずに修繕すると、結局はしばらくして使う機会が減ったベランダを荷物置き場にしてしまうことがあります。
これ、すごくもったいないですよね。
そこで今回は、ベランダの改築を考えられたときに知っておきたいポイントをご紹介していきます。
1: ベランダを改築リフォームするときのポイント
ベランダを改築するときには、次のポイントを知っておいてください。
そうしないと、あなたが考えている改築を実現出来ない場合もありますし、改築してから使えないということもあります。
1.1: 防水性
ベランダは、その作りからわかりますが24時間365日、紫外線や熱、冷気、風、雨という自然の力を受けています。
これらの力によってベランダは、どうしても屋内のものよりも早く痛みますし、特に「水」に対する部分の劣化が先に進行します。
水に対する劣化も、わかりやすい部分の雨漏りや水漏れなら良いのですが、ベランダと部屋が繋がっている部分や、ベランダの足が乗っている部分のわかりにくいところから水が染み込むと、1階の部屋の柱をつたうことで思いがけない部分に被害が出ることもあります。
このようなことが起こると、完全に修繕することも簡単ではありませんし、このような状態を見ながら暮らすことにもストレスが溜まります。
ですから、ベランダの改築の時には防水性を高める工事を行うようにしておきましょう。
現在は、FRP工法と呼ばれる防水性の高い方法や、ウレタン防水工法と呼ばれる「ひび割れ」「防水性」「継ぎ目のない施工」を実現できるものもあります。
どちらがあなたの理想に近いものか、リフォームの専門業者と相談して決めてもらうことで、わずらわしい雨漏りの心配もなくなっていきます。
1.2: 日当たり
ベランダを改築するとき、今までと同じサイズの場合なら問題は少ないかもしれません。
でも、少しサイズの大きいものや、横幅の広いものを選ぶと、1階部分への日当たりが変わってしまうこともあります。
今まではリビングで太陽の光を感じられたのに、ベランダを改築したことで一日中日陰になってしまった。
これは非常に残念な状態です。
1階の部屋やお庭にどのような影響が出そうかを理解しておきましょう。
1.3: 風通し
日当たりと同じです。
ベランダの大きさや床部分の形状によっては、風通しが変わることもあります。
特にベランダを設置した2階の部屋への風通しが、ベランダの囲いの形状によって変化することがあります。
これまでは窓を開けると気持ちいい風が入ってきていたのに、ベランダを改築したことで風が入ってこなくなった。
こんなことも起こり得ます。
1.4: 防犯性
近くに背の高い建物が出来た。
お隣のベランダから丸見えになっている。
ベランダの近くに電柱がある。
ベランダを中心とした防犯性も考えておきたいところです。
あまりご近所からベランダが見えているのは、気持ちも落ち着きません。
別に相手は見ている気がなくても、ベランダに立っているところを見るだけで、こちらが変に気を使ってしまうこともあります。
好きなときにベランダへ出て洗濯物を干したり、取り入れたりしたいのに、相手の行動を確認してからしかできないのはストレスになります。
また、ベランダの近くに電柱のような、登ってこられるものがある場合は、リフォームの専門家の経験と知識を借りて対処方法を考えておきましょう。
1.5: 日照問題
この場合の日照問題とは、ご近所への問題です。
ベランダの大きさが変わる。
防犯上、ベランダの位置を変える。
こういったことが原因となり、ご近所への日照問題が起こることもあります。
ご近所としても、これまで太陽の光が入っていた部屋が、一日中日陰になるのはおもしろくありません。
ベランダ一つでご近所との関係を悪化させるのはやめておきたいですね。
1.6: 建築確認申請
ここからのポイントは、リフォームの専門家と相談しながらチェックしてもらいたい部分です。
まず、建築確認申請です。
ベランダを改築するとき、今まで通りで大丈夫か、申請し直す必要があるのかなど、大きさや向き、施工方法によって変わってきます。
必ずチェックしておきましょう。
1.7: 荷重制限
ベランダで洗濯物を干すくらいですと問題ありません。
しかし、最近流行の「グランピング」などをベランダでやりたいなと考えておられるのなら、どれくらいの重さまでは大丈夫なのかを確認しておきましょう。
制限の重さを超えると床に痛みが出て危険な状態になることがあります。
大きな事故になる場合もあります。気をつけておきたいところです。
1.8: 建坪率
敷地には、建物を建ててもOKな広さがあります。
ベランダを改築することで、OKな広さを超えるとか、ギリギリまで使うのはNGです。
わかりにくいことでもありますので、リフォームの専門家にチェックしてもらいながら決めてもらうのが安心です。
1.9: メンテナンス性
自然の力で劣化していくのがベランダです。
ですから、サビや雨漏りなどへの対応が簡単に行える「メンテナンス性能」の高いものを選ぶのも方法です。
見た目とメンテナンス性のバランスを考えましょう。
いくら見た目が良くても、頻繁にメンテナンスの必要があれば、出費がかさむことは間違いありません。
2: 改築で失敗しない方法
ベランダの改築ですが、とにかく改築すれば上手くいくというものではありません。
最初にベランダを改築する目的を決めてもらいたいと思います。
サビているから改築するというときにも、改築した後、どのように使いたいのかを決めることが重要です。
・洗濯干場として使いたい
・リラックス空間として使いたい
・ペットの遊び場として使いたい
それぞれのご家庭によって目的があると思います。
また、目的によって、ベランダの大きさや床の防水方法、目隠しの素材などを選ぶこともできます。
そして、ここが肝心ですが、目的が決まらないと正しい予算が出てきません。
ベランダを改築した未来をイメージしてください。
どんな風に使っているのかを想像してみましょう。
あなたの理想の使い方を見つけることが大切です。
3: 機能拡張でさらに暮らしが快適に
ベランダの改築で一緒に考えてもらいたいのが、暮らしを快適にしてくれる機能です。
例えば、雨の日でも洗濯物をベランダで干したいのなら、
屋根を付けるとか、囲いを付けることで快適なスペースに変化します。
床の素材をウッドにすることで、裸足で出られる楽しい空間にもなります。
あなたの暮らしをさらに楽しくする機能拡張を考えてみてください。
4: まとめ
ベランダの改築についてお伝えしていきました。
ベランダはあると便利なのですが、目的を決めずに改築すると、ただの物置になってしまうことも多々あります。
せっかくのスペースですから、暮らしの中で役立つ空間にしておきたいですし、
家族がリラックスできる空間であってもらいたいとも思います。
今回お伝えしましたように、ベランダには建築申請や荷重制限、建坪率、
そしてお隣への日照問題などを考慮する必要があります。
まずは、リフォームの専門家へ確認しながら、クリアできること、できないことを相談し、
長く快適に使えるベランダを手に入れてください。